Posted by 空気少年 on 2001/06/03 14:27:07:
22歳の110db程度の聴覚障害者であります。 私は以前は健聴だったのですが、2歳半くらいに中耳炎にかかってしまい、70dbに落ちてしまいました。それでもまだこのころはまだ補聴器をつけていればまだ聞こえていて、3歳よりいくつかの聴覚障害者の話し方訓練施設に通いました。その甲斐あって話し方は幾分上手になりました。そして就学後も遠くの発声訓練教室に通うなどして、かかりつけの小児科の医師から発音は健聴の人と変わらないくらい上手になったね、と言われたくらいでした。考えればまだこのころは会話も簡単な内容ですんだことが多かったので、話し方に関する大きな問題は表面化していませんでした。 しかし、中学時代から徐々に聴力が悪化して、気がつけば補聴器をつけても友達との会話ができなくなっていました。幼いときに中途半端に聴力が残っていたために、物心つくまで簡単な会話で済ませられた部分が多く、発声訓練をするだけでコミュニケーションを補えるという甘えがあったように思います。 中学受験組ですが、満足に会話ができなくなった私は、当然ながら孤立していきました。大柄な体格が幸いしてかいじめはありませんでしたが、活発でおしゃべりだったのが、そのころよりまじめでおとなしい性格に変貌していきました。そして無口になっていきました。 高校になるとさらに友達の会話の内容がより複雑になり、もはやついていけなくなりました。昔は決して人付き合いが苦手ではなかったのですが、今はもはや苦手どころがそのことにコンプレックスを抱くようになってしまいました。小さいときに中途半端に聴力が残って、ようやく物心がついたときに聞こえなくなってしまったので、人がどんな話しをしているのか、会話というものがどういうものかわからなくなってしまいました。 聴覚障害者のための大学に入り、将来聴力が完全に失調することも考え、自分は徐々に手話を覚えていますが、その大学の中には卒業したら、健聴者だけの社会に自分ひとりになるという考えが強いのか、たまたま、まだ聴力が残っている人が多いのか、手話を使わない人が多く、みんなは耳だけで聞いているようです。結局今も私は会話はできないままです。 話しが上手で人をひきつけたり、もてたりする友達がうらやましく思ったりすることもあります。友達は私と同じくらい聴力が悪い難聴ですが、1年前、その友達からあることを言われました。「お前はまじめでいい奴だよ。しかし話をしないし、話しが面白くないから人がついてこないんだよ。今の時代はまじめな人柄だけでは人はついてこないよ。話しの面白い人が人にもてる世代だよ。」といわれました。今の自分としてこれ以上のコンプレックスはありません。 性格もいいのだからこれ以上何を贅沢を望むんだという考えの人もいますでしょうが、自分としてはひとつ得意なものを持っている(武器)を身に付けたらまたひとつ身に付けようと考えていまして、会話も同じで、人を笑わかせたり、人をひきつけるような面白い会話ができるようになりたいです。まだ聴力が残っているので、聞こえるうちにもう一度おもしろい話ができるようになりたいですが、人がどんな話しをしているかわかるような方法や、どんな話しをしたらよいかどなたか教えていただけないでしょうか?
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