反問


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Posted by ねこちゃん on 2001/08/02 17:41:57:

In Reply to: Re: 誠意とは? Posted by ひなこ on 2001/08/01 21:10:22:


    1.相手の身になって話を聞くのは誠意の現われですか?
    友達と話をする時、ずっと相手の身になって聴いていたら、
    とても疲れてしまいました。

    あなたは相手の身になって聴いているのでしょうか?
    あなたが苦しみ、悲しみ、苦悩した日々があり、
    それを経て生き抜いてきたことがあるなら、
    同じ境遇にある人に出会った時、
    聴いていて疲れたという言葉は出てきません。

    それが相手の事を心より受け入れる姿勢でしょうか?
    あなたが逆の立場になった時、
    相手が真剣に話を聴かず、誠意もなく、
    あなたの置かれている立場を考えない人を責める事はやめてください。
    それは、あなた自身を責める事になります。
    もちろん、どうでもいい話なら軽く聞くべきでしょう。
    ジョークを深刻に聞く必要はありません。
    深刻な話しなら誠意を持って聴くべきです。
    それが出来ないのであれば相談にのるべきではありません。
    誠意は、真心であり、思いやりです。
    むしろ、その場合は断った方が誠意になります。


    2.相手が深刻だと、自分まで暗くなってしまいます。

    あなたは、相手の中にある光では無く、闇しか見つめないからです。
    心の目が光を見る事がなければ、それは闇の中です。


    3.また、彼の親友と初めて会いましたが、
    緊張で何もまともに応えられず、辛い思いをしました。
    私は他人と挨拶はできますが、簡単な会話が苦手です。
    会話が始まると緊張と不安が襲ってきます。
    おかしいですね。

    少しも、おかしくありません。
    あなたにはそれが常に起こります。
    なぜでしょうか?
    上辺で人に接しているからです。
    他人からどう評価されるだろうかと言う気持ちでいっぱいなのです。
    そこには、相手に対する思いやりが入る余地はありません。
    挨拶とは心を開いて相手に迫る意味からきています。
    この挨拶が出来る事はとても少ないのです。
    上辺だけの挨拶なら誰でもできます。
    猿回しの猿でさえ、それは簡単です。
    猿はけっしてその意味に到達する事はありません。
    あなたならその意味に到達する可能性はあります。


    3.簡単な会話、深いことは聞かない会話。
    話し始めると咄嗟に何が深いことで、何が浅いこと(簡単なこと)か、
    分からなくなってしまいます。

    それは、ただ聞いているだけで、「聴く」ではありません。
    「聴く」とは、心を傾けて聞く事なのです。
    そこに心がないと「聞く」だけになります。
    この違いは大きいのです。
    あなたは、自己にとらわれ過ぎて、自己を見失っています。


    4.、簡単な会話の仕方は努力で身に付くものでしょうか?
    何か解決策があるのでしょうか?

    努力とは、ないものを得ようとする働きです。
    すでにあるものに努力はいりません。
    ないものを得るために、どれだけあなたが働きかけたかによって、その成果は違います。
    どんなに優れた話し方の技術を身につけたとしても、心のない言葉は無意味です。
    言葉は意識によって支えられています。
    会話には、あなたの人柄が出るのです。
    人格の露呈です。

    誠意の意味を辞書の中ではなく、人間関係の中に見い出してください。
    まず、あなたが誠意の意味を理解できなければ何も解決はしません。
    ここで述べた事は、あなたを傷つけたかもしれません。
    すみませんが、あえてそうしました。
    「何か解決策があるのでしょうか? 」
    この問いかけは以前にもあったかもしれません。
    あなたの友だちです。
    そういう思いであなたを信頼して相談してくれた人があなたの心の言葉「とても疲れてしまいました。」を聴いたらもっと傷つくことでしょう。
    この時の誠意とは、自らの痛みを通して相手の痛みをやわらげてあげることなのです。
    残念ながらそれを見い出すには時間がかかりそうです。
    あなたはとても若く、まだ成熟していません。
    青い果実です。
    熟してください。
    それは地に落ちてやがて新しい精神の芽を育みます。
    私は、あなたの問いに何一つ答えていないかもしれません。
    あなたを理解に導く事が出来るのは、私ではなく、あなた自身かもしれません。
    この問いは、あなた自身に向けて問われるべき問題かもしれません。
    「相手の身になって話を聞くのは誠意の現われですか?」



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